彫刻作品の撮影-山田方谷-

鬱陶しく耳をつんざいていた蝉時雨もいつの間にか聞こえなくなり、なんとなく寂しく感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。

この夏は、とあるご縁から、彫刻家・金盛秀禎先生の作品を撮影させていただく機会がありました。なかなかこんな機会はないので、とてもありがたく、楽しく撮影させていただきました。
今回は先生の作品の中でも『山田方谷』にまつわる作品を、設置されてある公共施設と、先生のアトリエで見せていただきました。

『聴く・語る方谷』FRP・レリーフ/アトリエ

『山田方谷』は現在の岡山県高梁市に生まれ、江戸時代末期から明治時代初期にかけて活躍した陽明学者、備中松山藩士です。藩政改革で藩を立て直すなど政治的手腕もさることながら、人格者として知られ、多くの弟子を教え育成したそうです。現在でも方谷の名がJRの駅名になるほど、人々に愛され親しまれていることが分かりますね。


こちらは新見市役所前に設置されている彫刻。

『丸川松陰とこども方谷』ブロンズ/新見市役所

先生の作品には、こどもにフォーカスを当てていらっしゃる作品が多く、この作品も子供時代の方谷が、師である丸川松陰に学んでいる場面です。
こちらの原型を金盛先生のアトリエで見せていただきました。
子供ながらに正座をして、真面目に師の教えを聞いている方谷の様子が健気ですね。

『丸川松陰とこども方谷』ブロンズ/アトリエ

そしてこちらは備中高梁駅前に設置されている、山田方谷像。

『山田方谷』ブロンズ/備中高梁駅

方谷が弟子に贈った「至誠惻怛(しせいそくだつ)」という言葉と共に、堂々とした佇まいで鎮座しておられます。「至誠惻怛」なんて初めて聞いた難しい言葉ですが、調べてみると方谷の人柄がうかがえ、彼が現在まで人々に親しまれていることも納得できます。
金盛先生はこの像を作るにあたり色々なポーズを試作されたそうで、それらをアトリエで見せてくださいました。

『村人を訪ねる方谷』ブロンズ/アトリエ
『弟子たちと語る方谷』石膏/アトリエ
『城へ向かう方谷』石膏/アトリエ

金盛先生の作品は、岡山県下様々な場所に設置されているので、皆さんも実は知らず知らずのうちに目にされているかもしれません。
かくいう私も、通っていた小学校の外にあって、いつも何気なく見ていたブロンズ像が、実は先生の作品だったと知ったときには驚きました。普段の見慣れた景色も少し気にかけて見てみると、暮らしの中に溶け込んだ身近なアートを再発見できるかもしれませんね。では。

こちらのサイトで『山田方谷』ゆかりの地を巡る旅のモデルコースを紹介されてましたよ。気になる方は是非チェックしてみてください

https://www.kurashiki-tabi.jp/yamada-houkoku/
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